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シェルブールの雨傘

Les Parapluies de Cherbourg   1964年
ジャック・ドゥミ


主演カトリーヌ・ドヌーヴ、監督ジャック・ドゥミ、音楽ミシェル・ルグランの最強タッグの第1作です。

ものすごく完成度が高いです!
いや、完璧に完成されています!

そして台詞が全て歌になっているという斬新なミュージカル映画です。

ドゥミ監督が、シェルブールの人たちは歌うように話すと思ったことから着想を得たそうです。


実は私はこの後に続く「ロシュフォールの恋人たち」の方が好きで、ブログの初回に書いたのですが、こちらも本当に映像も音楽もストーリーも美しく、完璧な映画です。

ロシュフォールが陽光きらめく明るい街であるのに対し、シェルブールは雨が降りがちで暗く、寒々しい雰囲気の街です。


港町シェルブールで傘屋を営む母と2人暮らしのジュヌヴィエーブ。

彼女は毎日、退屈そうに店先に立つが、閉店すると恋人の自動車整備工、ギイの元に飛んでいくのだった。

2人の愛は深まるばかりだったが、そんなある日ギイの元に召集令状が届く。

フランスはアルジェリア戦争の真っただ中だった。

別れを惜しみながらも、戦地へ向かうギイ。
そして2人が別れたあとにジュヌヴィエーブの妊娠が発覚する。

その頃、ジュヌヴィエーブの母親はお金に困り、わずかな宝石も手放そうとしていた。

そんな母子の苦境を救ってくれたのが、ローラン・カサールという男だった。

彼は美しいジュヌヴィエーブを見て、一目で気に入ったのだった。

カサールはジュヌヴィエーブのお腹の子供の面倒まで引き受けたいと結婚を申し出る。

ジュヌヴィエーブはギイを待つが、彼は帰らず、ついにカサールの求婚を受け入れて母と共にパリへ移住する。

その後、ギイは故郷に帰還。
彼の叔母の世話をしていたマドレーヌにジュヌヴィエーブのことを聞かされるのだった。

やけになり、酒におぼれるギイだったが、マドレーヌの支えでなんとか立ち直る。

そしてギイはマドレーヌとの結婚を決意する。

ラストシーン、ジュヌヴィエーブとギイの再会があまりにも切ない。

まだ思いを残したままのジュヌヴィエーブと、もう彼女に未練はなく、今の家族を大切にしているギイ。

別々の人生を選んだ2人の温度差。

お金に困り、若い身で妊娠したジュヌヴィエーブにはカサールと結婚するしか選択肢はなかったわけで、心ではギイを愛したまま別の男と結婚しました。
そんなジュヌヴィエーブに裏切られたと感じたギイ。

裏切られたと感じた方が愛した人を完全に断ち切って他の人と幸せになることで、自分を裏切った相手に復讐しているようにも思えます。



主演のカトリーヌ・ドヌーヴが人形のように美しく、かわいいです。

ローラン・カサールという名前の人物は、ドゥミ監督のデビュー作「ローラ」の主人公の名前と同じで、彼が成長して現れたのかと思わせます。

確か「ロシュフォールの恋人たち」にもローラン・カサールという名前は出てきていたので、何か監督にとって思い入れがある人物なのかもしれません。

幸せな家庭を築いたギイと、裕福な夫と暮らしながら幸せとは思えないジュヌヴィエーブ。

この2人の対照的な結末が、この物語をいっそう切ないものにしています。

ミシェル・ルグランの美しく哀しい曲が深く心に残る名作です。
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Author:1018
なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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