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奇跡の海

Breaking the Waves 1996年
ラース・フォン・トリアー


「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見て、商業路線に走ったのかなと感じ、「ドッグヴィル」を見て、この監督もニコールに潰されたと思い、「アンチクライスト」を見て完全に病んでしまった感のあるラース・フォン・トリアー。

間違いなく、この作品がキャリアのピークかと思われます。

くどいけど、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は見る前の期待値も高かったからか、やりすぎであざとく感じました。

流れが「奇跡の海」と全く同じで、ひねりがなかったしな……

なぜ役者でないビョークを主演に据えたのかわかりませんが、ビョークを起用するのを最初から決めていたかのように、役にはまりすぎていました。

ラストシーンは「冷血」のパクリかな?という感じもしました。

が、この「奇跡の海」は名作なんです。

話の流れとしては自己犠牲がテーマで、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同じなんですが、やりすぎ感は全くないです。
この作品でトリアー監督の自己犠牲のテーマを初めて見たから衝撃的だったわけで、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は同じことをやったわけですから、新鮮味に欠けたのは当然ですね。

で、「奇跡の海」。
無駄がなく、直球ストレートの究極の愛の物語です。


スコットランドの寒村。

純朴で信仰心の厚いべスは北海油田の労働者、ヤンと結婚した。

新婚生活も束の間、夫は遠い油田に働きに出てしまい、1人残された彼女は夫の不在に耐えられず、神の前でこう祈る。

「神様、夫を早く私の元に返してください。」

彼女の願いは聞き入れられる。

ヤンは作業場の事故で危篤状態となって帰ってきたのだった。

下半身不随となったヤンは、自分はもうお前を喜ばせることができないから愛人を作れという。

そして、その話を自分に聞かせてほしいという。

べスは困惑するが、神は愛の証拠を見せろと迫る。

そしてべスは夫の言葉に従うのだが、次第に彼女は村人たちに娼婦として軽蔑されていくのだが……


重いテーマで若干、変態の匂いがしなくもないですが、そんな邪念を感じさせず、どんどん物語に引き込まれます。

フォン・トリアーは同郷で神への問いかけをテーマにしたカール・テオドール・ドライヤー監督の影響を受けているようです。

主演のエミリー・ワトソンですが、なんとこれがデビュー作だそうで……
痛々しさが画面から伝わってくるし、かなり勇気のいるこの役を引き受けてしまえる度胸もすごい。
私が俳優なら、お金を積まれても無理です。

こんなエモーショナルな役をやってしまえるのは、本人もすごく情熱的な人なのかもしれません。

この激しくて衝撃的な映画を作ったフォン・トリアー監督ですが、その後の失速ぶりが悪目立ちしてしまっています。

どんどん劣化していってる?
この作品のインパクトが強かっただけに……

そういえば新作で「メランコリア」というのがあったので一応見たんですが、あれは一体何?(笑)

方向性を見失った現在のフォン・トリアーの迷走っぷりが顕著に現れているような作品でした。

自己犠牲のネタが尽きたのかな?

確かに私もさっき、何度も同じネタは飽きる的なことを言いましたが、そこは監督の力量の見せ所です。
何か新鮮な仕掛けで、観客をいつもあっと言わせてくれる監督でいてほしかったな(´Д` )
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なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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