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年上の女

Room at the Top   1959年
ジャック・クレイトン


ジョン・ブレインという作家の原作ものです。

田舎町を嫌って都会に出、市役所で働くことになった男の物語。


自分の貧しさに劣等感を持つ主人公のジョーは、成り上がってやるという野心から町の権力者の娘スーザンに近づく。

スーザンはジョーに好意を持つが、スーザンの両親はジョーをあからさまに身分の低い者だと見下し、娘を遠ざける。

ジョーはめげずにスーザンにアタックを続ける一方で、劇団で知り合った不幸な人妻、アリスとも関係を持ってしまう。

スーザンを振り向かせたジョーはアリスから離れようとするのだが、自分が本当に愛しているのはアリスだと気づき、彼女の元に戻って本気で2人で暮らそうと考える。

しかし、アリスの夫は妻とは別れないと言い張り、姦通でジョーを訴えると脅す。

さらには、スーザンの妊娠が発覚し…

ジョーはスーザンの父に「いい役職に就ける代わりに娘と結婚しろ」と迫られる。

ジョーはアリスに会い、「2人に未来はない」と、スーザンと結婚することを告げる。

その後、酒に酔っぱらったアリスは交通事故を起こして死亡。
ジョーは自分がアリスを殺したという自責の念に苛まれながら、スーザンと結婚するのだった。


古今東西、どんな物語でも人間が欲張って、お金も愛も全てを手に入れようとすると悲劇が起こります。

ローレンス・ハーヴェイ演じるジョーは、一見すると自分の魅力に自信を持っていて、誰でも振り向かせることができるという自惚れ屋のように見えますが、しかしその裏に強烈な劣等感、自信のなさを隠し持っています。

劣等感や自分に自信がもてないという負の感情は、隠そうとしてもなかなか隠し通せるものではなく、押し殺しても自然と湧き上がってくるものなので、ジョーのそういった部分は劇中、チラチラと垣間見えます。

でも主人公のジョーはアリスへの愛に気づいた時点で、出世欲やお金に対する執着はなくなってますよね。
貧乏でもアリスと2人で暮らしたいと思ったのは、ジョーが冷酷に徹しきれず、理性より感情を選ぶ人間味のある人物である証拠です。

シモーヌ・シニョレは、この役でアカデミー賞主演女優賞を受賞していますが、こういった影のある不幸な役がよく似合いますね。

むしろ、明るい演技ができない女優です。

後味の悪い作品ですが、深く心に残ります。
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己れを知る

この作品を以前観た記憶がありますが、なかなかタイトルが出てきませんでした。

クリップ画を観てやっとわかりました。

昔の映画は常に人間とは何かを問うような作品が多くあったような気がします。

今は社会の風潮が違ってきましたと感じます。

作品紹介ありがとうございます。

Re: 己れを知る

>最近の映画、特にハリウッド映画は、雑なものが多くて、
丁寧に人間心理を描写したものが少なくて、残念です。

過去には圧倒的なモノクロ映像で、人間の葛藤や欲望、
醜悪さなどをスクリーンにさらけ出した映画も数多くありましたよね!

最近のものでは、私は「やわらかい手」という、イギリス映画が好きで、
人間同士の対立や和解、温かみを感じさせる作品で、少しジャンルは違うのですが、
すごくおすすめです♪

追伸

タイトル、柔らかい手、イギリス映画は久々です。

手に取って観てみます。

さて、どこでレンタルしよう…。

Re: 追伸

> 「やわらかい手」は、サム・ガルバルスキという、
新進監督の作品ですが、冷たさの中に温かみを感じさせる内容となっており、
観た後に、温かい気持ちになります。

ちなみに主演は、60年代に「あの胸にもう一度」で、
アラン・ドロンの恋人役をやっていた、マリアンヌ・フェイスフルです!
プロフィール

1018

Author:1018
なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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