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ヴァージニア・ウルフなんかこわくない

Who's Afraid of Virginia Woolf?      1966年      マイク・ニコルズ



エリザベス・テイラーとリチャード・バートン夫妻がすごいことになっていました。


大学長の娘マーサと大学助教授ジョージの長年の冷え切った結婚生活と、不思議な絆の物語。


一晩の間の話ですが、ものすごく濃密で長い一晩です。



学長の父親の命令で、新入りの教授夫妻をもてなすことになったマーサとジョージ。

しかし二人は面識のない若夫婦の前でも酒を飲み、平気でお互いを罵り合う。

そのうちマーサは、「パパは彼に期待して自分の後釜にと考えたけど、二年で無能を見抜いたわ。、四十代になっても助教授のままよ。」と口にし、二人の長年の確執が表面化する。

ジョージの方も、毎晩酒を飲んでは平気でひどいことばかり言う妻をこき下ろす。

自分が言われたくないことをマーサに暴露され、笑い者にされたジョージは、若夫婦の妻ハネーが夫ニックと結婚するために想像妊娠したことや、それでもニックは妻の金目当てで機嫌を取っていると笑い話にしたことで、その場の空気は張りつめ、マーサとジョージの溝も決定的になる。

マーサはショックで普通の状態でなくなったハネーをほったらかしてニックを誘惑し、2階でセックスする。

ジョージはマーサを後悔させようと、ゲームを考えるのだが…

最後に4人を集めたジョージは、息子が死んだという電報が来たという。

「殺すなんてひどい」と叫び、取り乱して嘆くマーサ。

ジョージは静かに「このことを人に言ってルール違反をしたのは君だから、僕が殺すのも勝手だ。」と言う。

そして若夫婦が帰った後、二人きりになったことを恐れるマーサに「潮時だった。大丈夫だ。」とも言う。

架空の息子を作ったことで、何とか二人は今まで夫婦として成り立ってきたのだった。


こんなにも憎しみ合い、罵り合ってるのに、この夫婦には不思議な絆があります。


浮気した後にマーサがニックに、「今まで一人だけ満足させてくれた男がいた。それが夫よ。彼はなんでも我慢して、私に付き合ってくれた。」と言うのが印象的です。

登場人物はたった4人で、ほとんどのシーンが家の中なのに全く飽きさせず、怒涛のごとく物語はラストまで突っ走ります。

エリザベス・テイラーの鬼気迫るオスカー演技もすごいです。

50年代は美しかったのに、60年代に入ると早くも容貌に衰えが…

もちろん、このマーサ役をやるために、わざと老けた容姿にはしています。

若く美しいだけでは、ここまで凄みのある演技はできないでしょうから。

マイク・ニコルズ監督は、これが映画デビュー作で、アカデミー賞の作品賞、監督賞にもノミネートされています。

英語の名前ですが、ドイツ出身だそう。

最近は「クローサー」や「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」を撮っています。


ちなみにこちらの映画はアメリカ映画として初めて、❝fuck❞という言葉が使用されたものだそうです。

一度許されてしまうと、もう規制ができなくなるって感じで、最近のハリウッド映画は汚い言葉の洪水ですが、この作品が原点だったんですね。

今のハリウッド映画の言葉の汚さは、ちょっと行き過ぎな気もしますが……

キューブリックの「フルメタル・ジャケット」なんかは、ひどかったですね…。

「スカーフェイス」もすごかったか。

昔の映画は少しでも汚い言葉や性的なことを連想させるシーンはカットされていますが、今の時代は検閲ができないのでなかなか難しいですね。

大人はいいけど、子供が見るのはどうなんだろうと、たまに思ってしまいます。

相変わらず、話が全然関係ない方に行ってしまいましたが、息の詰まるような密室での夫婦の対決、精神的に弱ってるときは決してオススメできませんが、精神に余裕のあるときにぜひ見てほしい作品です(笑)
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なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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