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召使

The Servant     1963年     ジョゼフ・ロージー



モノクロの妖しくも美しい映像に引き込まれる作品。

全く退屈することなく、最後まで一気に見てしまいました。



貴族のトニーは新しい家を借りて召使を雇う。

召使のバレットは部屋の装飾から料理まで、全てにおいて完璧な仕事をする。

トニーは彼を重宝するが、トニーの恋人スーザンはバレットに嫌悪感を感じ、彼にはいつもきつい態度をとる。

バレットは自分の妹だというベラをメイドとして連れてきて、ベラはトニーを誘惑する。

誘惑に負けたトニーはベラと関係を持つのだが、ある晩、バレットとベラが自分のベッドにいるところを見て激怒。

二人を屋敷から追い出す。

浮気がばれたトニーはスーザンと疎遠になるが、その後、ベラに逃げられたというバレットがもう一度働きたいと屋敷に戻ってくる。

トニーはそれを受け入れる。

散らかり放題の汚い屋敷を文句を言いながらも片づけるバレットは、仕事はしつつもトニーと対等に口を聞くようになり、同じテーブルで食べ、旧友のように一緒にゲームをする。

一人で何もできないトニーはバレットを手放せず、次第に彼に支配されていき、屋敷に閉じこもるようになっていく。

久々にスーザンが屋敷を訪ねると、トニーは酒に溺れ、女たちを呼んではパーティーをするという堕落した世界に浸かりきっていた。

その全てをバレットが仕切っている。

見事な主従関係の逆転。

最初は感情を出さずに機械のように黙々と仕事をこなしていた召使と、召使を人とも思わず、傲慢な態度で接していた貴族がいつからか対等になり、ついには立場が逆転し、召使が優位に立つ。


主人を背徳の世界へ引きずり込んでいくダーク・ボガードが怪しげな存在感を示しています。

彼は「愛の嵐」、「地獄に堕ちた勇者ども」、「ベニスに死す」など、退廃的な作品に多く出演していて、普通の役だと物足りない気がしてしまいます。

ちなみに「わが恋は終りぬ」なんかはダメでした。
「ダーリング」は好きですけど。

彼と対照的にトニー役のジェームズ・フォックスは、良くも悪くもいかにもブルジョワ的な外見ですね。

ジョゼフ・ロージー監督は本作や「エヴァの匂い」などの名作を作る一方、「唇からナイフ」、「できごと」、「呪われた者たち」など、いまいちなものも多いです。

遺作となった「スチームバス/女たちの夢」に至っては、なんだかもう、よく分からない感じになっていました。

でもこの作品は本当に映像が美しくて、芸術的な傑作だと思います。

外れが多くても、一本でもこんな傑作を撮れる監督はそれだけでもすごいですよね。

いい作品を作れば同監督の他の作品への期待値も、ものすごく上がってしまうんですけどね。

ちなみに、ロージー監督の「緑色の髪の少年」はすごく気になる一本で、機会があればぜひ見てみたいと思っています。

見た人、いないかな?
見る価値があるか教えてください。
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Author:1018
なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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