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情婦マノン

前からずーっと、観たい、観たい!と言っていたこの作品。

やっと観ました。

NHKBSがいつまでたっても放送してくれないので、痺れを切らしてDVDを購入しました。

普段は内容も知らずに、いきなりDVDを購入しない主義の私にとって、めずらしいパターンです。

原作が「マノン・レスコー」で、監督がアンリ=ジョルジュ・クルーゾーなら、まず間違いはないだろう。

信じて購入しました。

で、

感想ですが、一言でいえばすごい。

後半戦がすごいんです。
息が詰まりそうです。
詰まりかけました。

原作とは時代設定を変え、第二次大戦終結後の混乱したフランスを舞台にしています。



MANON   1949年     アンリ=ジョルジュ・クルーゾー


戦時中、レジスタンス活動をしていたロベールはドイツ兵に体を売っていたことで、リンチされかけていたマノンという女を救った。

彼は一目でマノンに夢中になり、彼女と共にパリへ行く。

ロベールは彼女との結婚と堅実な生活を望んだが、マノンはそうではなく、彼女にとって男は利用するものでしかなかった。

彼女はロベールではなく、お金を愛した。

貧乏を憎み、湯水のようにお金を使うマノン。
お金はいくらあっても足りない。

彼女はモデルをやっているとロベールに嘘をついて娼館で働いていた。

それを知ったロベールは逆上するが、マノンから離れることができず、金を作るために犯罪に手を染めていく。

しかし彼は、マノンをアメリカ人の富豪と結婚させようとした彼女の兄を衝動的に殺してしまう。

それを知ったマノンは逃亡したロベールを追い、
2人はパレスチナに向かう船に密かに乗り込むのだが…

密航に成功した2人を待っていたのは、どこまでも続く砂漠と照りつける陽射し。

パリでの華やかな生活を好んだマノンは、ロベールと共に必死で水を求めて歩くのだが、あっけないほどに彼女の人生は突然に幕を下ろすのだった…


主人公であるマノンですが、奔放というよりは金のためなら何でもする道徳観念の薄い女です。

彼女の兄曰く「根っからの性悪女」ですが、最後にはお金より愛を選択します。

本当の悪女なら富豪と共にアメリカへ行き、何不自由のない生活を選んだでしょう。

何度裏切られても彼女に忠誠を尽くしたロベールは、最後にやっと安らぎを得ることができます。

もうこの先、彼女に悩まされることはないから。

古今東西、人生の全てをかける愛の物語はありますが、この強烈な砂漠のシーン。

映画史において、これほどドラマチックでインパクトの強いシーンはなかなかありません。




たとえ死んでも、彼女を手離すことはない。

ロベールのマノンへの限りない忠誠心。
見ている方も苦しくなります。

すべてを投げ捨てた究極の愛。

「嵐が丘」、「エヴァの匂い」、「ロリータ」、「暗くなるまでこの恋を」など、このジャンルが好きな私にとって心に響く名作でした。

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の、ただならぬ気合いを感じる一本です。
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こんにちは。とにかく蝉の声が喧しいですね。アブラゼミ、関西はクマゼミ、そして何と!おとといツクツクボウシが川岸で1匹鳴いておりましたよ。
 1018さんは、世界名作小説&映画のファンなのですねえ。
 「マノンレスコー」はその昔、世界名作全集で読んだ覚えがあります。応接間に緑のカバーの全集と、もう1種類ありましたので。
 「マノン」にしても「ボヴァリー夫人」「赤と黒」、「嵐が丘」にしても、とにかく読んだというだけです。20歳前後では人生の味わいもわからず活字を追うだけ?だったのかなと思います。一応文学部出身ではありますが・・・・。
 映画は観ていません。このシーン、ほんとうに強烈ですねえ、確かに。機会があれば観てみたいと思います。

蝉の声を聞くだけで、暑さ倍増ですよね(;´Д`)

もう、暦は立秋だというのに、いつまでたっても寝苦しいです(ノД`)・゜・。

いや、私もそんなに頑張って、本を読破してないんです(笑)

私も文学部なので、本は読んでいたけど、あまり作品の重さを理解せずに読んでたんですよね…

でも、改めて見てみると、やはりすごい作品なんだぁと感じました!

なんだか、原作ものって、映画ではどういう出来になっているのかなって、
すごく気になります。

こちらの作品は、モノクロのどこまでも広がる砂漠が、
神秘的でもあり、悪意さえ感じましした。

機会があれば、ぜひチェックを!

この作品、先日行きつけのレンタル店(1階が本、2階がDVD、CD専用)でチェックしました。
 一般のコーナーやら「名作映画」コーナーやらを探しました。でも見つからない!くたびれてあきらめました。つまり、置いてないのだと結論、笑い。
 TSUTAYAに行かないとないかな?と思っています。

Re: タイトルなし

世間では、認知度の低い作品だから、需要も少ないんでしょうね(@_@;)

見つけたら、お宝ものです(笑)

クライマックスシーンは、一見の価値ありですよ(^-^)

って、ブログに一番いいシーン、載せてしまいましたけどね(笑)
プロフィール

1018

Author:1018
なかなか映画の話が合う人がいないので、
ここに、好き勝手いろいろ書いていこうと思います。
いいと思った映画しか載せないので、
ここに書いているのは、全部お薦めです!
たまに映画から脱線していますが、気になった映画は是非見てください(^▽^)

※あくまで個人的に映画の感想を書いて楽しんでおりますので、匿名での中傷的なコメントはご遠慮下さい。

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